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あ〜く雑記 & 編集後記

2016年12月14日

泉岳寺

3ヶ月ほど前のことになりますが、シルバーウィークの9/19に東京に行ってきました。

 藪蕎麦で昼食を済ませ、まずは神田明神へ。商売繁盛のご利益で有名な神田明神ですが、IT情報安全守護なるお守りも販売していることを知りました。コンピュータウィルス、フリーズ、強制終了などのパソコンの不具合や個人情報漏洩を防護するのが目的とのこと、いやはや何とも商売上手です(苦笑)。皆様の大切な個人情報をお預かりしている以上、これは行くしかありません。

 角を曲がって見上げると、目に飛び込んできたのは明神男坂と呼ばれる68段の石段。「えぇー、聞いてないよぉ(泣)・・・。」

 やっとの思いで昇りきると、厳かな花嫁行列に遭遇しました。その場に居合わせた参拝客すべてが祝福している感じは心温まるハッピーな雰囲気に満ち溢れていました。IT情報安全守護もゲットして、いざ泉岳寺へ。

 ご存じの方も多いと思いますが、泉岳寺は赤穂藩主浅野家の菩提寺で、主君浅野内匠頭や大石内蔵助良雄を筆頭に赤穂四十七義士が眠る墓地があります。境内には大石内蔵助の銅像や赤穂事件にまつわる梅や石、井戸が並び、その先の奥まった場所に赤穂義士の墓地があります。

 今回が2度目になりますが、ここに一歩足を踏み入れると何ともいえない凛とした空気を感じます。手前に浅野内匠頭と遙泉院の墓所、その奥に四十七義士の墓所があります。四十七義士のなかでは大石内蔵助の墓石が一番大きく、次いで大石主税、残りの四十五義士は小さな墓石が整然と並んでいます。

 ネット情報で供花や線香が絶えることがないとありましたが、まさしくその通りでした。赤穂浪士に思いを寄せる人が世の中にこんなにもいるんだなぁと嬉しく感じました。私も一つ一つの墓石に線香を手向けてまわりました。本懐を遂げ、主君浅野内匠頭の墓前に報告をという一途な思いで吉良上野介邸から泉岳寺までの10kmの道のりを歩んできたと思うと、胸が熱くなります。個人的に、忠義の精神は日本人が持つ最も美しい価値観だと思っていますが、その一方で外国人には、非合理で最も受け入れにくい感情だと思っていました。その日、一人静かに墓石に手を合わせる別々の外国人(欧米人と見受けられる男性と女性)を目撃し、そうではないのかも・・・と思えた瞬間でした。

 今日12月14日は元禄15年に四十七義士が吉良邸に討ち入ったとされる日です。今夜は久しぶりにお気に入りの忠臣蔵を観てみようかなと思っています。

 ≪追記≫
ワタクシの忠臣蔵好きを知っているお客様が、討ち入りの日にあわせて本日手作りクッキーを届けてくださいました。何と、「忠臣蔵」「山鹿流陣太鼓の紋様」の焼印入り、さらにはカップまで忠臣蔵仕様でした! 感激です! O澤殿、かたじけない! 今宵馳走になるでござる(笑)。

 

by Mr.ケンタッキー

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